実務・基本編

心にゆとりや強さが出来てもやはり「どのように再生すればいいか?」という具体的な手法が分からないと不安が増すばかりですね。ここでは再生実務の基本中の基本が書いてあります。もちろんこれで全てが解決する訳ではありません。しかし基本を知らなければ応用なんかできる訳ありません。しっかりと基本を身に付けて再生の1歩としましょう。

【実務基本編】

1.収支の把握
2.経費等の見直し
3.借金返済額の見直し
4.借入金返済の圧縮方法(整理方法)

1. 収支の把握

まずは毎月幾ら収入があり、幾ら支払わなければならないかをきちんとまとめる事が大事です。業種によっては毎月の収入のバラつきがあるとは思いますが、予測ではなく、経過した月のデーターをしっかりとまとめることから始めましょう。

支払いの明細は仕入れ原価等と経費(販売管理費)と給与に分けてまとめます。
[仕入れ原価]材料や商品の仕入れ額
[販売管理費]給与・賞与・福利厚生費、旅費交通費等の経費など
もちろん経営者であるご自身の給与(役員報酬)も必ず入れて下さい。
「俺は社長だから自分の給与より先に銀行への支払い」なんて考えは辞めで下さいね。
それと借入れ返済や支払利息も別にまとめておきましょう。

これで、毎月幾ら収入があって、幾ら支払っているかが一目瞭然となります。
さてこの時点で収入と支出(借入金返済及び支払利息を除いた)のバランスはどうですか?

【収入】−【支出】=A

このAがいくらかでもプラスになっているのであれば、事業を継続することは可能です。このAの部分の一部で債務の返済をして、残りをキャッシュフローとして貯蓄しておけば良いのです。  
ただし、Aの部分がマイナスであれば事業の継続はより赤に近い黄色信号です。もう一度経費等の見直しをし、マイナスが改善出来ればいいのですが、それでも改善出来ない場合は事業形態などの大幅な改善が必要となってきます。

2.経費等の見直し

事業規模に反して掛かり過ぎている経費はそれこそお金をドブに捨てているのと同じです。前項でAの数値がマイナスだったり、プラスでも小額であったりするのならば、経費の見直しは重要な課題です。
大幅なリストラ(人員削減だけではなく、余分な設備や経費の削減)も必要となります。経営が困難だということは人間に例えると病気になってしまったのです。検査によって病名や原因を探り、対処方法を選択してそれがもし手術などが必要であれば実行しなければなりません。債務整理もこれと同じである程度の痛みは覚悟しなければなりません。

3. 借金返済額の見直し

事業規模にあった収支になったとしても借入額はそのままですから、しっかりと債務超過になっています。
今まで通り金融機関との約定返済を守っていくのは絶対に無理であれば、この返済額の見直しも考えなければなりません。
借りた元金は「返す」ものです。しかしその利息は「払う」ものです。払う利息は金融機関の利益です。こちらが困っているのですから、この利益部分を負けてもらう事も必要になってきます。
「約束したのだから」と言われても、借入れ当初と現況は変わっているのです。これを金融機関にも理解してもらう為に前項の収支バランスやリストラによる経費削減によって生み出したキャツシュフロー内での返済額にしてもらえば、事業も存続が出来ますし、おのずと返済も可能になってくるのです。
この状況を金融機関へとデーターとして提出し、交渉すればある程度の融通は聞いてくれます。それでも利息分しか支払えないというのであれば、短期間の支払い条件変更(リスケジュール)を申し出て半年間や1年間だけ利息のみの支払いを提案して下さい。
もちろんリスケジュール後は正常返済(以前より多少の増額になるかも)になりますから、リスケジュール期間に収入UPの戦略や経費削減を試みてリスケジュール後の返済に備える必要があります。
銀行系の債務整理の初歩を中心に書きましたが、債務の種類によって方法は異なります。次は債務の種類(借入れ先の種類)に分けてその方法を大まかに書いてみました。

4.借入金返済の圧縮方法(整理方法)

■銀行・国金など:

一定期間だけ利息のみの支払い・返済期間の延長・短期借入れを 長期借入れに組み替え(リスケジュール)
■商工ローン: 取引期間の長さによって利息制限法で引き直し計算をし、元本を確定後、元金が残るのであれば分割での支払いの交渉(任意整理)元金が ゼロの場合は、債務不存在を主張(弁護士・司法書士による交渉又は訴訟)過払い金(払い過ぎ)があれば不当利得返還請求をする(弁護士・司法書士による交渉又は訴訟)
■カード系: 利率が利息制限法以上の借入れであれば上記商工ローンと同じ対応。
利率が利息制限法以内であれば、弁護士・司法書士による任意整理か自身で簡易裁判所に特定調停を申し立てし、調停の場で毎月の返済金の減額の交渉をする。
■闇金: 業者別に[業者名][住所][電話番号・FAX][担当者氏名][貸金業登事項]と「いつ幾ら借りて、いつ幾ら返したか」をまとめて、警察と弁護士弁護士・司法書士へと談する。
※ 兎に角怖がらないこと。相手は違法業者。警察からの連絡や違法性をしっ
かりと伝え、毅然とした態度で交渉すれば必ず解決します。

■不動産担保債務:

これは他の債務よりも結構複雑です。別に「不動産を守る為に」で解説していますのでそちらをごらん下さい。

皆さんの債務状況や事業内容によって、ベストな方法を組み合わせて実行しないと再生は出来ません。
自分にあった方法を知りたい方は当方へとご相談下さい。相談方法へ
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