心構え編

【事業再生】と一言に言っても沢山の方法があります。事業の種類によっても方法が違ってきますし、事業規模によってもその方法は違います。そして債務の種別によってもその対処方法は様々です。ここでは「事業再生」の初めの一歩としての基本中の基本を学んで下さい。何事も基本が第一です。しかし資金繰りに躍起になっていると、この「基本」が忘れがちになってしまいます。ここでもう一度思い出す気持ちで読んでみて下さい。

※ここでは基本的なことしか書いていません。よって全ての事業に当てはまるとは限りません。繰り返しになりますが「原点に戻る」という意味で読んで頂ければと思います。

【心構え編】

1. 仲間を作る(心にゆとりを) 
2. 初心に帰る(心に力を)
3. 資金繰りを忘れる(心を強く)
4. 道を決める(目標を定める)

1.仲間を作る(心にゆとりを)

皆さんはご家族に今の事業の現状を話していますか?零細・個人事業主の方は独りで悩み、苦しんでいる方がとても多いのです。 まずは家族、従業員さん、そして取引先に現状を打ち明けましょう。打ち明ける事によって皆さん自身の心にゆとりが出来てかなり楽になり、独りの考えより2人・3人と「文殊の知恵」の効力で解決する事もあります。家族に話すことにより団結する力か高まります。仕事が終わって家に帰っても独りで悶々と悩む事も無くなります。従業員の会社に対する思いも確認出来ます。そして取引先に正直に打ち明ける事によって支払いを待って貰える可能性もあります。

多少の痛みも伴うかもしれません。でもそれ以上に良い結果になるはずです。不必要なプライドは捨てて一緒に戦ってくれる仲間を作ることです。そして自分では出来ない事はその道の専門家に相談する事も大事です。経営が破綻すると直ぐに「弁護士」と考える方もいらっしゃいますが、その前に税理士さんや我々のような経営コンサルタントに相談する事によって他の道が開けることもあります。 ブレーンを作って自分は本業に専念する時間を作る事で再生の一歩が始まります。

2.初心に帰る(心に力を)

事業を始める時、代を継ぐとき、皆さんの心に「夢」があったはずです。そしてこの夢に向って真っ直ぐな気持ちがあったはずです。まずこの気持ちを思い起しましょう。
  
そして長年の経験を生かしてその「夢」を実現出来る方法も知っているはずです。
ただ、資金繰りする事で頭がいっぱいでそんな事も考えられず、時間もない状況だから「出来ない」と決め付けているだけです。その「夢」を実現させるには「本業」に力を注がなければなりません。

皆さんの仕事は今、毎日の資金繰りで1日の大半が終わってしまい、本業に専念している時間はほんの少しじゃないですか?皆さん事業主はこの本業のエキスパートなはずです。会社きっての営業力を持っていたり、一番腕のいい職人さんだったりと、皆さんが会社にとって一番のエースなのです。このエースが仕事をしないとなれば当然売上が落ちるのは当たり前の事です。

まず事業再生をするには皆さんが本業に専念する時間を多く作ることです。そしてその気持ちを奮い起こせるのは「夢」を実現させるという思いです。初心に帰ってまずは「本業」に力を入れましょう。

3.資金繰りを忘れる(心を強く)

本業に力を入れられるようになれば、売上も少しながら多くなるはずです。しかし直ぐに結果が出ることはありません。そうするとやはり「資金繰りをしなければ」と元の悪循環に戻ってしまいます。ここはスッパリと「資金繰りは考えない」と切り替える必要があります。

一時的に支払いを止めてしまうと多少債権者に迷惑をかけるかもしれませんが、この一時的な時間を利用して経営改善を試みるからと債権者を納得させられれば、得意先だけではなく金融機関でさせ理解してくれますし、長期の安定した経営へと改善出来る可能性もあります。黙って支払いを止めるのではなく、今の状況とこれからの展望をしっかりと伝えて再建の為にと協力してもらうことが大切です。

4.道を決める(心に芯を)

何を言っても皆さん自身が方向性を見つけないと、家族や会社はどこに行っていいのか分からなくなってしまいます。行き先が決まっていない以上進む事が出来ないのです。しっかりと目標を定める事によってそれを達成する方法「道」を探すことができ、初めて進むことが出来るのです。
色々な専門家へと相談する事は良いことだと思います。 しかし「目標」の無い方はその度に迷わされ、振り回され結局何も出来ずに無駄な時間と費用だけがかかってしまいます。事業を引っ張るのは皆さんにしか出来ない事なのです。しっかりと目標を定めて進む道を探しましょう。

【まとめ】

ここでは事業再生の入り口【心構え】を書きました。とっても簡単で初歩的なことばかりですよね。読んだ方のなかには「そんな事は分かってる」と感じた方もいらっしゃると思います。
しかしこの簡単なことが出来ないから歩む道を間違えてしまったのです。こんな簡単な事が出来ないほど苦しくなってしまったのです。事業再生の方法は沢山あります。しかしこの最初の【心】がしっかりしていないと小手先だけの手法では本当の意味での再生にはなりません。

まずは戦う心にゆとりを持ち、そして心に力を蓄えて心を強くする為に心に芯を持ちましょう。これが出来れば再生の半分は終わったと同じです。

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